【超簡単】徳政令とはをわかりやすく解説!直虎も、韓国も過去に発布した?

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徳政令・・・一体何なのかを簡単に5分で理解できるように説明
井伊直虎はこの徳政令のおかげで苦労した?
最近では「韓国」がこの徳政令らしきものを発布したとして話題になってました。
徳政令の問題点と利点とは、何なのか?
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南無阿弥陀仏・・・。
■徳政令の意味
徳政令とは?
大河ドラマ「おんな城主直虎」
直虎はこのドラマの中で「徳政令」なるものに手を焼いている場面がありました。
そもそも徳政令って何のことなのでしょうか?
どうやら政治を行う為政者が出す政策・法律みたいですね
井伊谷の住民が徳政令を出してくれ!と頼んでいましたが、住民が欲しがる政策ということは、住民を助ける政策なのでしょう。
では具体的に、徳政令とは何のことなのか?
簡単に言いますと、「徳政令」とは「借金帳消し」のこと。
徳政令が出されると、借金に困る人達は、借りたお金を返す必要がなくなる!ということなのです
「徳政令」は代替わりの祝い事
この制度は、どうやら「領主の代替わり」ごとに、お祝いの意味を込めて行われていたみたいですね。
その為、井伊直親から、井伊直虎に代替わりした時に、この徳政令が出されることに・・・・というわけです。
実際、この時代に関東を支配していた北条氏では、4代氏政が隠居して、5代氏直に家督相続がなされる時に「代替わりの徳政令」が出されて、借金に苦しむ民が救われています。
まぁ、氏政が隠居したから徳政令が出されたわけではなく、民を救うために氏政は若くして隠居した!という説もあるみたいです。
直虎はどうやらこの徳政令で相当に苦労したみたいですよ。
井伊谷の徳政令・・・・実際には井伊直虎が出したくて出したわけではなく、主であった今川氏真からの命令で、出さざるを得なかったらしいです。
一体なんで徳政令で苦労したのでしょうか?
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■直虎は徳政令に大苦戦した
徳政令のマイナス面
徳政令・・・・それは「借金帳消し」のこと。
お金を借りた方は、とっても助かりますが、金を貸した方は、一体どうなるのでしょうか?
実は、貸した方は借金を踏み倒されることになるので、大損するのです。
現代の「破産制度」のようなものですね。
当然、商人たちは徳政令を出してほしくはありません。
徳政令が出されてしまうと、商人たちはどういう行動に出るのか?
商人たちは、領主を信用しなくなるんですね。
そうなると領主はとっても困るのです。
理由は、「領主が証人からお金を借りられなくなるから」。
これは死活問題です。
その為、井伊直虎は、徳政令で苦労したのです。
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なぜ直虎は徳政令に苦労したのか?
直虎は徳政令に非常に苦労しました。
なぜか・・・。
「井伊の領地である井伊谷の住民に対して徳政令を出せ!」と主である今川氏真に命令されたものの、直虎はこの命令に逆らい続けて数年もの間徳政令を出しませんでした。
理由は簡単、直虎自身が商人から金を借りていたから。
もしも直虎が徳政令で借金を踏み倒すと、商人から信用されなくなり、二度とお金を借りられなくなるからです。
当時、どこでもそうだったみたいですが、小国領主は非常に金に困っていました。
主からの戦争の命令に従わなくてはならないので、戦費の負担もあり、常に家計は火の車。
その為、領国経営をするためには、商人から借金をしなくてはやっていけないのです。
今の日本もそうですね。国家予算の半分が「国債」つまり借金で賄われています。
当時の井伊谷もそうだったんです。
なんてったって、天下を制した徳川家ですらも、お金に困って大商人に借金していたといいますからね。
米将軍と呼ばれた8代将軍徳川吉宗が、なんとか頑張って徳川家の借金を返していますし。
井伊谷のような小さな国は、とても苦労したことでしょう。
直虎は徳政令にどう対処したのか?
では、直虎は徳政令にどう対処したのでしょうか?
徳政令を出さなければ領民が反乱を起こしかねない。
しかし、出してしまうと、商人を敵に回し、井伊谷の財政は破綻してしまう。
直虎はそこで、徳政令発布を数年遅らせ、その間に自分たちが金を借りている商人たちに「徳政令の特例」という免状をあげたのです。
それはつまり「徳政令は出すが、井伊家が金を借りている商人たちに対しては、ちゃんと金を返します」ということ。
実は今川家は、元々「徳政令」を出して井伊谷の民に反乱を起こさせる・・又は商人と敵対させることで、井伊家を潰そうと考えていたのです。
そのため今川家は、徳政令を出すように命令した井伊家が、なかなか徳政令を出さない直虎にかなりのプレッシャーをかけたのでした。
しかも、徳政令をなかなか出さない直虎に対して「井伊谷の住民」は怒り心頭。
上からも下からも責められて、直虎はかなり苦戦したのです。
それを直虎は見事に切り抜けたんですね。
そのおかげで、直虎は宿敵である「小野政次」を死に追いやり、養子・井伊直政を徳川四天王にまで押し上げたんです。
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■現代韓国でも徳政令が発布された?
実はこの徳政令・・・・現代社会でも、未だに行われているんですよね。
お隣韓国では、2016年に徳政令と同じような措置が取られたのです。
それは「一般国民の中で、返済能力がないと判断されると、負債の最大90%が帳消しになる」という内容。
これは、名前こそ違えど、現代の徳政令と言われて、日本の一部の国民からは呆れ気味の声が出ていると言われています。
この徳政令・・・・金を貸したほうが大変な思いをするのは当然ですが、「モラルハザード」が起こる事が心配されています。
借金を帳消しにする「徳政令」があまりにも乱発されると、国民は「借金は帳消しが当たり前」と思うようになり、お金を貸してくれるところがなくなる、というリスクがあるみたいです。
実際韓国は、パククネ政権以前の「ノ・ムヒョン」元大統領と「イ・ミョンバク」元大統領が、合わせて3回の徳政令を出したのです。
その為、国民は徳政令をくせにしているとの噂もあります。
韓国では、政府は民意に流されやすいと言われていますから、徳政令を出すのが当たり前となってしまい、借金帳消しが元となって資金の流動性が滞り、企業の成長を圧迫してしまうかもしれません。
戦国時代の日本のような、群雄割拠じゃないのなら、韓国は頻繁に徳政令を出すべきではないのかも。
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■本日のまとめ
本日の記事をまとめますと
・徳政令とはつまり「借金踏み倒していい!」という法令。
・直虎はこの徳政令を出せと今川氏真から命じられていた。
・しかし直虎は徳政令を数年出さず、商人達に金を返し続けた。
・韓国でも2016年に徳政令が出されたらしい。
以上となります。
本日は「生臭寺院」へお越し下さいまして誠にありがとうございました。
またよろしければお付き合いくださいませ。
それではこの辺で失礼致します。
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